小学生クラス

算数の文章問題が解けない理由

 計算はできるけど,文章問題が苦手という話はよく聞きます。ここでは,なぜ文章問題が解けないかの理由を説明していきます。以下の4問の問題をお子様に解いてもらってから動画を見てください。4年生であれば解ける問題です。

① A君の持っているカードの枚数は,B君の持っているカードの枚数の3倍です。B君の持っているカードの枚数が12枚だとすると,A君の持っているカードの枚数は何枚になりますか。

② A君の持っているカードの枚数は,B君の持っているカードの枚数の3倍より5枚多い。B君の持っているカードの枚数が12枚だとすると,A君の持っているカードの枚数は何枚になりますか。

③ A君の持っているエンピツの本数は,B君の持っているエンピツの本数より5本多い。A君の持っているエンピツの本数が8本だとすると,B君は何本持っていますか。

④ A君の持っている本の冊数は,B君の持っている本の4倍より3冊多い。A君の持っている本が31冊だとすると,B君の持っている本は何冊になりますか。

問題を解いたら,以下のリンクから動画を見てください。
算数の文章問題が解けない理由

勉強に必要な6つの力を鍛える

小学生クラスは5年生から始まります。
2年間で以下に示す6つの力を鍛えて,勉強に必要な土台を築いていきます。

  1. 計算力
  2. 数量感覚
  3. 単語力
  4. 英語の文法力
  5. 語彙力
  6. 暗記力

計算力について

「筆算は最終手段」
これは僕の口癖です。入塾して間もない子だと,何でもかんでも筆算を使おうとします。これではいつまで経っても計算力はつきません。基礎的な計算(例えば2桁×1桁)はできるだけ暗算,そして複雑な計算なら筆算する前に工夫できないかを考えてもらいます。

例えば 「25×36」 これをどう計算しますか?

25×4=100に目をつければ,
25×36 = 25×4×9
   = 100×9
   = 900

こんな感じで暗算でも計算できてしまいます。
(今回は説明のため途中式を書きましたが普通は暗算です)
これは単なる一例ですが,他にも工夫の仕方はたくさんあります。こういう考え方を,まだ思考が柔軟な小学生のうちに鍛えておきたいんですよね。そして,その力は数学を勉強する上での揺るぎない土台となります。

数量感覚について

 「うちの子,計算はできるけど文章題が苦手なのよね」 
そんな話をよく聞きます。

文章題を解くには,まず問題文をしっかり読んで数量関係をつかまなければなりません。しかしほとんどの子は,この数量関係を考慮せずに問題文そのものから式を作ろうとします。例えば,「~倍」とか「~より多い」などの言葉を頼りに。例えば,次の問題を解いてみてください。

AはBの3倍より5大きい。Aは23である。Bはいくつですか。

どうですか? 23×3+5=74 とした子がいませんでしたか?
3倍 」という言葉から×3 5大きい 」という言葉から「+5」という式を書いてしまうのです。実際の答えはこうです。 → (23-5)÷3=6

ではどうすればこの式を作れるようになるのでしょうか?最初に述べたように,まず問題文から数量関係をつかまなければなりません。算数が得意な子は,問題文を読みながらその数量関係をイメージして式を作っています。でも苦手な子はそのイメージを上手にできないんですよね。そこで図の登場です。イメージできなければ図で表せばいいのです。ただ,図を描けと言われても,どうやって描いていいか分かりませんよね。ということで,さくら塾では問題文から図を作る訓練をじっくり時間をかけて行います。きちんと訓練を積めば,ほとんどの子が問題文を読んで図を描けるようになります。また,この訓練の過程で,単位あたりの量や比といった,数学,理科に必要な数量感覚が身についていきます。訳の分からない公式の暗記なんてしなくても,きちんと理解しながら問題が解けるようになるのです。


単語力について

スペルが似ているのに発音が違う単語っていくつかありますよね。
例えば,cut(カット)と cute(キュート)

まず「u」は「ユー」と読みますが,単語のときは「ア」と発音します。cut の場合は「u」を通常通り「ア」と発音しているので「cu」は「カ」と読みます。しかしスペルの最後に発音しない「e」がくると,多くの場合「u」は「ユー」という発音に変わります。なので「cu」は「キュー」と読み,cute「キュート」という発音になるんですね。
 
 このように発音とスペルには,ある程度ルールがあります。そのルールを知ってるのと知らないのでは,単語を覚えるスピードに段違いの差が出てきます。ただ,中学生になってからこのルールを教えて定着させるには時間が足りません。だから,さくら塾では小学6年生から英単語の訓練を始め,小学卒業までに約250単語を覚えてもらいます。そうすることで中学英語に余裕を持って取り組むことができます。


英語の文法力について

 僕は中学1年の頃,英語が大嫌いでした。当時通っていた塾では,とにかく文章を暗記して感覚で文を書けるようにする,みたいな指導でした。丸暗記の苦手な僕はまったく意味の分からない単語の羅列を暗記するのが苦痛で苦痛で仕方ありませんでした。そんなとき,僕が通っていた塾の先生が交代したのです。その先生は,一番最初に5文型というのを教えてくれました。目からうろこでしたね。英語には語順があって,パズルのように並べていけば文章ができる。骨組みとなるルールを覚えてしまえば,あとは単語を覚えるだけで文章が書けるようになるのです。
 ただ残念ながら,今の中学校の英語はどういうわけかこの5文型の指導を行いません。センスがある子,暗記力のある子しか生き残れないようになっています。理屈にこだわる子にとって不利なカリキュラムになっています。さくら塾の指導は,そういった感覚の指導ではなく,徹底的に理屈にこだわる文法中心の指導を行います。

語彙力について

 漢字には「訓読み」「音読み」「漢字の意味」の3要素があります。従来の漢字学習だと「漢字の意味」意識した勉強ができません。返却されてきたお子様の漢字テストに,当て字がたくさん書いてあったという経験はありませんか?それは漢字の意味を意識していないことが原因です。
 さくら塾では,オリジナルプリントを使って漢字の意味を意識させる漢字学習を行ってもらいます。「塾に通いだしてから学校の漢字テストの点数が良くなった」「学校の漢字テストの前にそれほど勉強しなくても良い点数が取れるようになった」「漢字の意味を意識するようになって当て字が減った」といったお声も多数いただいています。ここでは,塾で使用しているオリジナルプリントを一部紹介させていただきますね。